コトブキヤのプラモデル「ロックマン•エックス」をカッコいいメタリック塗装に仕上げてみたかったので以前から気になっていたこちら!
ガイアカラー「プレミアムミラークローム」を使ってみたのでレビューします!
このプレミアムミラークローム、本当に売り文句通り鏡のような塗装が施せます。
色は勿論だけどもう一つ素晴らしいのはプラに直接吹きかけることで性能を最大に発揮するので下地処理はペーパーがけだけでいいっていうところ。
塗装って1工程減るだけで時間(乾燥とか)も手間(ハンドピースの掃除とか)も大幅に短縮できるのでこれはポイント高し!
まー今回塗料本来のメッキ調の塗装っていうよりは少し鈍いメタリック調にしたかったのであえて下地に黒いサフ吹いてます。
ついでにクリアコートも試してみたので参考にして頂ければと思いまっす!
目次
「プレミアムミラークロームクローム」について
「プレミアムミラークロームクローム」ならではの注意点がラベルに記載されています。
•塗料はすでにエアブラシ塗装に最適に希釈してあります。
これ以上希釈しないで下さい
•強めの溶剤を使用しているので下地を侵す可能性があります
•エアブラシの圧は弱めにして、厚吹きしないように下さい
•吹きすぎると輝度がなくなります
そもそも筆塗りは考慮されておらずエアブラシの使用が前提。
また「エアブラシ塗装に最適に希釈してあります」とあるとおり塗料を攪拌してみると粘土は全くなくて驚く程サラサラ。
溶剤の強さが伺えます。
これは確かに下地の塗料を侵しそうですね(苦笑)。
今回塗装したコトブキヤの「ロックマン•エックス」の下地はすべてサフを吹いてしまっています。
なので本来推奨される下地塗装無しだとどんな発色になるのか。
余ったランナーで試してみました。
ピッカピカです!
まさにメッキ!
隠蔽力も強くて2回も吹けば十分下地の色が隠れます。
ん〜塗っていて気持ちいい!
まずは下地処理
ピカピカの塗装をするには何はともあれ下地処理が大事!
ということでペーパーがけは丁寧に行います。
僕の場合400からスタートして600、そして800まで。
僕はプラモの場合300番台はペーパーがけの傷が深くなりすぎてその後の処理にかえって時間が掛かるのでグッとこらえて400から。
ペーパーがけが終わったらサフ吹きです。
ガイアノーツの「サーフェイサーEVO」で真黒にしちゃいます。
ガイアノーツの公式HPによるとプラモに直接吹きつけてとあります。
理由は「プレミアムミラークローム」が強い溶剤を使っているため下地の塗料を溶かしてしまうため。
プラに直塗りではなくサフなんか吹いてあると少々くすんだ色になり本来の性能は発揮出来ません。
ただ今回僕の「エックス」の色のイメージはそんなにギラギラした光沢ではなかったのであえて下地をブラックにしました。
サンプルの「エックス」つま先。
いざ塗装
今回塗装にあたってハンドピースはタミヤの0.5㍉トリガータイプを使います。
せっかく0.5㍉なんで圧強めにして細かいこと気にせずドバドバ吹きたいんだけども…。
圧弱めで極力厚吹きしないってのは初めて。
今回の塗装は初めてづくしで緊張します。
塗装しました!
シルバーはもともと隠蔽力のある色なんで各面を1〜2往復吹き付けるだけで充分塗り潰せます。
下地塗装の上に「プレミアムミラークローム」吹くと普通の「シルバー」吹くのとあんまり変わらないかもですね(汗)
本来のメッキ感を出したいのであればやはり下地は塗らないほうがいいと思います。
「プレミアムミラークローム」は初めからエアブラシ用に希釈されてサラサラなんで吹きつけすぎるとすぐキットのエッジ部分に塗料が溜まってしまいます。
なのでエアブラシの圧力調整は慎重に。
極力弱めで。
塗装の目的がメタリック塗装とかキャンディー塗装と言われるものであればセオリー通り黒の下地にシルバーから各種クリアーを塗ればいいでしょう。
ただ「プレミアムミラークローム」って下地が黒でなくても綺麗なシルバーのメッキ感が出せます。
塗装の工程が1つ省ける分、手間と時間の節約にはいいかも。
一般的な「シルバー」と比べると割高なのでわざわざ下地色として使うにはコスパが良くないですが…。
クリアー塗装
さて、「プレミアムミラークローム」の上からクリアー塗装するとどうなるのでしょうか。
ガイアカラー「クリアーブルー」を吹いた後に塗膜保護のためクレオスの「スーパークリアーⅢ」を吹きました。
綺麗ですね笑
ただ写真ではわからないですが(塗装した僕もよく見ないとわからないけど)所々黒サフの下地がわずかに浮き出てしまった箇所があります。
「強めの溶剤を使用しているので下地を侵す可能性がある」
「エアブラシの圧は弱めにして、厚吹きしないように」
原因はこれらの注意を守らなかったためと思われます。
参考までにフットパーツのみ「エックス」と並行して作った「マックスアーマー」のものを装着してみました。
フットパーツのオレンジとイエロー、ブルー部分が「プレミアムミラークローム」の上からクリアを塗装した箇所。
まとめ
•「プレミアムミラークローム」は溶剤が強く、下地塗装を侵してしまうので塗膜をピカピカのミラークロームにさせるなら下地に塗装はしない
•塗料はサラサラなので吹きつけの圧は弱めにする
•メタリック塗装、キャンディー塗装が目的なら必ずしも「プレミアムミラークローム」である必要はない(ただし下地のブラック塗装の工程は省けてお手軽にはなる)
サッと吹くだけでお手軽にメッキ調の塗装が出来る。
いい時代になったもんです。