前回までのあらすじ
•胴体に「転輪ゴム」カラーを塗装。いよいよ怪獣らしさが出てきた!
•甲羅 各種クリアーカラーで塗装 塗ってる時は気に入っていたけど…
前回までのクリアーでの塗装は「甲羅」だけ見るとなかなかいい塗装だったと思います。
ただ、いざキットを仮組みしてみると胴体と甲羅との色のギャップがあり過ぎてチグハグな印象でした。
実際の亀らしさで言えばアリなんですけど怪獣らしいかと言われれば…。
考えるほどに納得がいかなくなってしまいました。
そこで今回は「重量感」をテーマに塗装していきます。
目次
甲羅の塗装
・甲羅の影になる部分にジャーマングレーを塗装
不思議なもので「重量感」はでてきましたが今度はそれまでのクリアーブラウンが少々クドく感じられます。
そこでちょっともったいないですがクリアーブラウンを落とすことにしました。
・シンナーを含ませた筆やスポンジで「わざとらしさ」が出ないようにいろいろな角度をつけて色を落としていく。
・1枚1枚の甲羅の末端は「骨」感を出したいので下地の最下層、vカラーの「アイボリー」が露出するほど色を落とす。
・ジャーマングレー/クリアーブラウンをランダムに塗装。
・色のバランスをみて気に入らなければ下地の色を残しつつシンナーで色落とし。
・この工程を納得いくまで繰り返し。
キリがない作業なのでちょっとでもいいなと思ったところで一度手を止めてみます。
うんうん、生き物の甲羅っぽさを出しつつ怪獣の胴体に合う色になってきたんではないでしょうか。
足の付け根部分の甲羅に注目。
よーく見ると甲羅の先端が肌色になってます。
塗ってる時は気付かなかったんですが下地のアイボリーに薄ーくクリアーブラウンを重ねると肌色ぽくなるんですね。
写真では分かりづらいですがここだけ肌色でかなり不自然。
また色を落とすべきか、塗るべきか。悩ましいですね。
ここは保留にしておきます。
腹甲(お腹の甲羅ね)の塗装
vカラーのアイボリーを塗装した腹甲。
ここにクリアーブルー、レッド、イエローを混ぜて作った特製クリアーブラウンを吹いていきます。
市販のクリアーブラウンと比べるとかなり濃いブラウンですね。
・まずは濃いめに溶いた特製ブラウンを各腹甲の溝に沿って吹く。
・次に薄く溶いた特製ブラウンを下地のアイボリーをわずかに残しつつムラムラに吹く。
・胴体中心部分はアイボリーを多めに残して明るめに。
・腹甲側面、甲羅との境目はほとんど塗りつぶして明暗さを出していく。
腹甲はドンピシャで上手くいきました!
下手にいじっておかしくなっても嫌なので腹甲はここまでにしておきます。
口の中
・下地としてMR.カラー「あずき色」を吹く。
・次にMR.カラー「フレッシュ」を「あずき色」を残しつつ吹いていく。
両者の色が合わさっていい具合のピンクになりました。
口の中はあとクリアー吹くだけでいいかも。
牙/歯
・エナメル塗料の「フラットブラック」と「フラットブラウン」を混ぜて「こげ茶」を作る
・小さくちぎったスポンジで「こげ茶」をポンポンつけていく
・数分おいて「こげ茶」が少し乾いたところで今度はエナメルうすめ液を含ませたスポンジで「こげ茶」を落とす(引き算で模様を描く)
・その際上下に「こげ茶」を落とすだけだと単調になるので時折左右に「こげ茶」を落とすことでわざとらしさがなくなってくる。
・失敗したらうすめ液で「こげ茶」を全部落として納得のいくまで上記過程を繰り返す
・納得いく模様ができたら1日乾燥させてからラッカークリアーでコート
次回課題
・甲羅の塗装は今後、あまり大きく色を変えずに微調整を重ねる
・そろそろ全体のバランスを見るために一度仮組みをしてみる。
・甲羅の艶をどうするか考えておく
これまであえてイメージを固めず手探りで作業してきたわけですが、ここへきて自分なりのガメラのイメージの道筋が見え出して手応えを感じています…。