今回は粘土造形をするにあたっておすすめの書籍をご紹介します。
竹内しんぜん著「粘土で作る!いきもの造形」
粘土で動物を作りたいっていう方には是非手にとってほしい本ですね。
この本では
ゾウ
ワニ
仔犬と仔猫
ドラゴン
といった定番の動物たちの製作過程が詳細に取り上げられています。
製作過程の中では
ゾウの皮膚
ワニの鱗
ドラゴンの羽毛
といった細かいテクスチャーの再現にもかなりのページが割かれていて、動物を動物らしく表現するための技法が分かりやすくこれでもかと詰め込まれています。
どの解説もとても丁寧なので初心者の方にはまだ早いなんてことはなく、むしろ上手く動物作りたいなら早く手に取ってみるべき1冊だと思います。
目次
「粘土で作る!いきもの造形」の内容
この本では象(哺乳類)、ワニ(爬虫類)、ドラゴン(架空のいきもの)といった幅広い「いきもの」をカバーしてます。
人体解剖学の美術書なんて無数にありますが動物となるとそう多くはありません。
ゾウの作り方
リアルな骨格や筋肉の再現のための解説が実にありがたい。
ちゃんと骨格から作らないと本当にオリジナルの生命体になりかねません笑
造形のポイントが実は人間と共通部分が多いのも興味深いですな。
実際取り組んでみると分かりますが、例えば象をめちゃくちゃ上手く作れたとしてもじゃあそこで得られた技術でワニのウロコとか鳥の羽毛がうまく作れるかっていうとそうじゃないんですよね。
鱗は鱗の作り方、羽毛には羽毛の作り方があるのです。
「いきもの」を造形する上で「皮膚のシワ」、「爬虫類の鱗」、「鳥類の羽毛」といった基本的な表現方法がこの本でほぼ網羅されています。
僕的にありがたかったのは造形方法以外の「観察の仕方」にページが割かれていること。
造形って初心者の方であればあるほど資料集めを疎かにしがち。
そんなことする暇あるなら早く作りたい!
僕もそうです(笑)
この本では造形をするにあたって動物のどんなところを観察しなければいけないのか丁寧に解説してくれてます。
ゾウを真上からみた写真とかあるんですけど造形しようと思わなきゃこんなアングルから普通見ないですよね(笑)
でも造形するってなるとこれが必要なんです!
僕は造形云々抜きにして普段から水族館や動物園に行くのが好きなんですがこの本読んでからまた動物園に行く楽しみが増えました!
この本を参考に石粉粘土でフィギュア作ってみた
僕がこの本を紹介する一番の理由はやっぱりこれ。「自分で作ってみたい」と思わせてくれた。そして「自分で作ってみることが出来た」から。
興味があってもなかなか実行に踏み切れないことっていろいろありますよね。
でもこの本はそんな時に肩をポンと押してくれる一冊だと思います。
で、その勢いでゾウさん作ってみました!(デカいのでまだ途中ですが)
本書を片手に造形してみましたが中々リアルなゾウが出来てきましたよ。
シワの造形は本当にキリがないっ!
でも楽しいのだ!
どんな人にオススメ?
とにかく動物を作りたい!って方には全員におすすめ!
「僕は昆虫が作りたいんだー!」っていうんでなければこの本に載っていることは本当に動物全般に応用が効くことばかりだと思います。
勿論人物の作り方はないので人物を作りたい方にはおすすめ出来ないです。
ただ皮膚や羽毛(髪の毛)って人物にもあるものだし参考に出来ることがないってことはないんじゃないかな。
竹内さんは「恐竜のつくりかた」って本も出しているんですがこちらが恐竜だけだったのに対して「粘土で作る!いきもの造形」では哺乳類からドラゴンまで取り上げられています。
残念ながら「恐竜のつくりかた」は現在生産されていないようなんですが「粘土で作る!いきもの造形」は「恐竜作りたい!」って方にもオススメですよ。
「ワニ」と「ドラゴン」の作り方の応用で恐竜になりますからね!