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クレオスの「新水性ホビーカラー」でエアブラシ塗装してみた感想

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今回はクレオスの新水性ホビーカラーを使ってエアブラシ塗装してみたお話です。

以前、筆塗りで新水性ホビーカラーを使ってMG陸戦型ガンダムを塗ってみました。

クレオスの新水性ホビーカラーでMG陸戦型ガンダムを筆塗りしてみたクレオスの「新水性ホビーカラー」でMG陸戦型ガンダムを筆塗りしてみた いつも塗装のたんびに気分が悪くなる僕です。 先日ベ...

この筆塗り編でも散々言いましたがこのクレオスの新水性ホビーカラーは本当に使いやすいです。

ざっとおさらいすると

  • ラッカーや旧水性塗料に比べて格段に臭わなくなった
  • 塗膜の強化(僕はラッカーとそんなに変わらないと思ってる)
  • 乾燥が早く、ベタつかない

デメリットといえばまだ発売されて日が浅いので種類が少ないといったところでしょうか。

ただこの点については時間が経てばいずれ充実したものになると思います。

それとせっかくの水性塗料なんで専用溶剤だけでなく、水で溶いた塗料でのエアブラシもやってみました!

一度やってみたかったんだよね!

しかし結果は…無理にやることもないかな(苦笑)

まーそれはともかく何度も言いますがこの新水性ホビーカラーはとにかくオススメ。

溶剤や匂いがそんなに強いものではなく、僕みたいにラッカー塗料の溶剤を取り扱うとすぐ気分が悪くなるような方には是非オススメしたいですね!

家族がいて塗装を敬遠されてる方も新水性ホビーカラーであれば塗装出来るのでは?

それではいってみましょー!

タミヤ T-55Aにエアブラシ塗装

このタミヤのT-55Aは以前一度完成させたもの。

完成から数年経って今の目で見てみると納得いかないところも多々あったのでリペイントすることにしたというわけです。

デカールが貼ってあるところだけペーパーがけしてあとはラッカーのオキサイドレッドを下地色として塗っています。

この上から新水性ホビーカラーでエアブラシしていきます。

塗料の希釈

塗料1:うすめ液1.5

僕は新水性ホビーカラーの希釈はラッカー塗料と同じ感覚でやっています。

塗料を濃いめに溶く場合はうすめ液の割合を約1。

塗料をうすめに溶く場合はうすめ液約2ってところですね。

この辺りは好みもありますが僕はコンプレッサーの圧を強めで吹くのが好きなんで塗料もちょい濃い目でも大丈夫なくらいにしてます。

ほい!

H-80カーキグリーンを塗りました。

吹き心地はラッカー塗料のそれと変わりません。

今までエアブラシを使ってこられた方にはすんなり吹けると思います。

僕はエアブラシ中、防毒マスクをしているのですが休憩がてらマスクを外してみると、部屋の中はラッカー溶剤ほどキツい匂いはしません。

勿論「専用うすめ液」を使ってるので匂いが全くないわけではないですよ。

でもラッカーほどではないっていうだけで僕的には全然違います!

 

このT-55、自分で言うのもなんですがすっごく綺麗にエアブラシ吹けました(笑)

でも、でもね!

あることに気がついたんです!

それは綺麗にエアブラシ吹けたけどランナーから切り出したままの成形色みたいな色だってこと。

一般的に成形色みたいってのはムラのない綺麗な塗装なのかもしれないけど僕はなんか違うと思いました。

なぜか。

ラッカー塗料って一度乾燥しても溶剤を加えればまた溶けますよね。

だから下地にラッカー塗料がすでに塗ってあるところへ上からまたラッカー塗料を塗ると多かれ少なかれ下地の色を溶かしているわけです。

今回ラッカー塗料の下地に水性カラーを塗ったってことはおそらくラッカー下地を溶かしているってあんまりないんじゃないかと。

で何が言いたいかというと、今までラッカー塗料で下の色を溶かしつつ上から色を乗せていたことで「色の橋渡し」が出来ていて、結果としてそれが綺麗なグラデーションになっていたと。

今回ラッカー下地→水性塗料にしたことでこのグラデーションがあまり出せなかったようなんです。

影の色としてオキサイドレッドは残してあるのですがラッカーonラッカーのような色の幅はなく、良くも悪くもカッチリした塗装になりました。

今度は始めに塗ったカーキグリーンにつや消しホワイトを少し足したものをハイライト部分に塗装。

撮影が下手くそでグラデーションが分かりづらいかもですが(汗)。

 

そして塗膜の強さについて。

塗装から丸1日後、爪でカリカリやってみても剥がれてくるようなことはありませんでした。

勿論力加減もありますけどね(笑)

でも一般的な塗装に求められる塗膜強度は十分あると言えるでしょう。

この点に関して言えば僕はラッカー塗料と何ら変わらないと感じました。

水で溶いた新水性ホビーカラーはエアブラシ出来るのか

水で希釈出来ると謳っている塗料ならばと水で溶いた新水性ホビーカラーでエアブラシしてみました!

車体裏側。

流石に初めての試みなんで目立つところには吹きませんでした(笑)。

結論から言うと水溶きでのエアブラシは「出来なくはないけどわざわざやることもない」。

筆塗りの時もそうだったんですが水で溶くとなんかこうシャバシャバにしかならないんですよ。

水はうすめ液ほど均等に塗料と混ざらないので特に筆塗りの際はよく泡立ちます(苦笑)

水彩画の滲みみたいな感じていうのかな。

画像を見ると下地のオキサイドレッドが僅かに透けて見えますね。

でもこれは意図したものではありません。

ベタ塗りでエアブラシしたつもりが塗料と水の混ざりが悪く単にムラが出来てしまっただけのこと。

意図してムラを出すなら「うすめ液」で希釈した塗料の「吹き加減」でどうとでも出来るのでやはり水で塗料を溶く必要はないと思います。

エアブラシを持っている方は溶剤の取り扱いや換気がある程度出来る方だと思うので「ど〜しても水しか使えないんすよ自分!」て方はそもそもいないと思うんですよね。

少なくとも模型を塗装するのであれば!

なのでわざわざ水で溶いた新水性ホビーカラーをエアブラシする必要はないでしょう。

「新水性ホビーカラー」を使用した際のエアブラシの掃除について

「新水性ホビーカラー」の「うすめ液」は小さな瓶タイプのみなのでガシガシエアブラシで吹く場合は少々心もとない量です。

なのでハンドピースの掃除にまで使ってしまうとすぐに無くなってしまうのでハンドピースの掃除はガイアカラーの「うすめ液」使ってます。

エアブラシ塗装に限って言えば「専用うすめ液」の容量は少ないです。

以前「MG陸戦型ガンダム」を筆塗りした時は20㎝ほどの大きさでしたが「専用うすめ液」は1/3も使いませんでした。(そのかわり塗料そのものは1本丸々使い切りました)

それがエアブラシ塗装になると1/35スケールの戦車を塗装すると瓶の1/4ほどを消費。(塗装する面積が全然違うので単純な比較は出来ませんが)

それでいてハンドピースの掃除にも使うとなると実質1本の瓶で3〜4回の塗装が限度ではないでしょうか。

掃除まで「専用うすめ液」を使う場合はもう1本ストックしておいた方がいいでしょう。

僕の場合「新水性ホビーカラー」を使ったハンドピースの掃除であればツールクリーナーは使わずにラッカー塗料用の溶剤だけで掃除してます。

「専用うすめ液」の節約のためと、おそらくラッカー溶剤の方が「専用うすめ液」よりも強力なのでツールクリーナーがわりとして使っています。

まとめ

「新水性ホビーカラー」でエアブラシ塗装やってみました!

塗料の吹きつけ作業自体に「新水性ホビーカラー」だからってことで何か特別な配慮が必要とは感じませんでした。

これまで世に出てきた塗料の延長でより安全に扱えるいいものだと思います。

体への負担を考えて僕はソフビを塗る時以外はすべて「新水性ホビーカラー」に乗り換えてもいいかなと真剣に考えています。

ちょっと気をつけておきたいのは以下の点。

  • 塗装の早い段階から幅のあるグラデーションを出したいときは下地も同じ「新水性ホビーカラー」を使った方が後から吹いた色の溶剤が溶け合って効果的かも(要検証)
  • ラッカー塗料に比べて「専用うすめ液」は匂いも控えめで扱いやすい。ただし容量が少ないのでハンドピースの掃除も「専用うすめ液」を使う場合はもう1本用意しておいた方がいい。

僕はラッカー塗料歴が一番長いのでグラデーションの出し方は当然ラッカー流になっているのですが、このグラデーションの出し方が下地にどんな塗料を使っているかでラッカーとは若干違うかなと感じます。

塗装のグラデーション具合は今後数をこなしてみてまだまだ検証してみる余地がありますね。

掃除もこの「専用うすめ液」で出来れば部屋の臭いが大幅に抑えられるはず。

クレオス様、大容量のうすめ液出してくれませんかねー。

掃除でラッカーうすめ液とかツールクリーナーとか使っちゃうと結局部屋がくさくなるんですよね。

「せっかくここまで安全にやってきたのに意味ねーじゃん!」てなるでしょ?

まーデメリットといえばそれくらいかな。

まだ試してみたことない方は是非!

 

 

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